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FortiGate タイムゾーン、NTP同期、NTPサーバ設定ガイド

目次

本記事について

本記事では、Fortinet 社のファイアウォール製品である FortiGate について、時刻設定(タイムゾーン)、NTP 同期設定、及び NTP サーバとして動作させる設定を行う方法について説明します。

動作確認環境

本記事の内容は以下の機器にて動作確認を行った結果に基づいて作成されています。

  • FortiGate-60F
    • バージョン 7.4.3

時刻設定(タイムゾーン設定)

現在のシステム時刻の確認方法

現在のシステム時刻は、GUI だと「ダッシュボード > ステータス」画面の「システム情報」欄か、または「システム > 設定」画面の「システム時間」欄で確認できます。

CLI でシステム時刻を確認する場合は、get system statusコマンドで確認できます。

FortiGate-60F # get system status
Version: FortiGate-60F v7.4.3,build2573,240201 (GA.F)
...
#中略
...
System time: Sat Mar 23 13:40:51 2024
Last reboot reason: shutdown

また、execute dateで日付を、execute timeで時刻を表示できます。

FortiGate-60F # execute date
current date is: 2024-03-23

FortiGate-60F # execute time
current time is: 13:49:48
last ntp sync:Sat Mar 23 13:40:32 2024

タイムゾーンの設定方法

FortiGate のデフォルトのタイムゾーンは「(GMT-8:00) Pacific Time (US & Canada)」です。
これを日本のタイムゾーンに設定変更します。

GUI でタイムゾーンを設定する方法

STEP
システム設定画面の表示

GUI にログインし左側のメニューから「システム > 設定」をクリックします。

STEP
タイムゾーンの設定

システム設定画面の「システム時間」欄にある「タイムゾーン」の値を設定します。日本時間にするためには「(GMT+9:00)Asia/Tokyo」を選択します。その後、画面下部にある「適用」をクリックして設定変更を確定します。

以上でタイムゾーンの設定は完了です。

CLI でタイムゾーンを設定する方法

タイムゾーンに該当するコンフィグ項目はconfig system globalの中のset timezoneです。

タイムゾーンを日本時間に設定するコマンドは以下の通りです。

config system global
    set timezone "Asia/Tokyo"
end

古いバージョンの場合は以下のようにタイムゾーンを数値で指定する必要があります。

config system global
    set timezone 60
end

手動での時刻設定

手動でシステム時刻を設定する方法について説明します。

GUI で時刻設定する方法

GUI で時刻設定を行うと NTP 同期設定は OFF になるため注意してください。NTP 同期設定を維持しつつ手動で時刻設定はできないということです。

STEP
システム設定画面の表示

GUI にログインし左側のメニューから「システム > 設定」をクリックします。

STEP
時刻の設定

システム設定画面の「システム時間」欄にある「時刻設定」にて「マニュアル設定」を選択します。すると「」と「時間」欄が表示されるため、それぞれ日時を設定します。そのご画面下部の「適用」をクリックして設定変更を確定します。

以上で手動での時刻設定は完了です。

CLI で時刻設定する方法

CLI で時刻設定する場合は、日付と時刻を別々に設定します。

まず日付を設定するためにはexecute date <yyyy-mm-dd>コマンドを実行します。

FortiGate-60F # execute date 2024-03-23

次に時刻を設定するためにはexecute time <hh:mm:ss>コマンドを実行します。

FortiGate-60F # execute time 14:25:30

NTP 時刻同期設定

NTP サーバと時刻同期させるための設定について説明します。

FortiGate のデフォルトの設定では、NTP サーバとして FortiGuard サーバ(Fortinet社のクラウドサーバ)を使用する設定になっていますが、FortiGuard 以外の別のサーバに設定する場合を考えます。

カスタム NTP サーバを設定する

デフォルトだと GUI のシステム設定画面の「時刻設定 > サーバ選択」にて「カスタム」を選択できません。

このため、カスタム NTP サーバを設定するためには CLI で設定する必要があります。

CLI で NTP サーバを設定する方法

NTP 設定に該当するコンフィグ項目はconfig system ntpです。

まずは以下コマンドで NTP 同期を有効化し、サーバタイプをカスタムに設定します。

config system ntp
    set ntpsync enable
    set type custom
end

サーバタイプをカスタムに設定できたら、次は NTP サーバのアドレスを設定します。ここでは 133.243.238.244 と 133.243.238.163 を設定することとします。この場合の設定コマンドは以下のようになります。

config system ntp
    config ntpserver
        edit 1
            set server "133.243.238.244"
        next
        edit 2
            set server "133.243.238.163"
        next
    end
end

上の設定例のように、config system ntpの中にconfig ntpserverがあり、さらにconfig ntpserverの中で edit 項目を作ってその edit の中で NTP サーバのアドレスを設定します。各 edit 項目が一つの NTP サーバに該当します。

◆オプション項目

NTP 同期間隔をset syncintervalで設定できます。デフォルトでは 60 (分)です。値の範囲は 1-1440 です。

config system ntp
    set syncinterval 60
end

NTP パケットの送信元アドレスをset source-ipで指定することができます。デフォルトでは0.0.0.0であり、この場合は NTP サーバへルーティングするときの出力インターフェースのアドレスになります。

config system ntp
    set source-ip 0.0.0.0
end

◆設定後のコンフィグ例

カスタム NTP サーバを設定した後のコンフィグは以下のようになります。

config system ntp
    set ntpsync enable
    set type custom
    config ntpserver
        edit 1
            set server "133.243.238.244"
        next
        edit 2
            set server "133.243.238.163"
        next
    end
end

NTP サーバを FortiGuard に戻す方法

NTP サーバを FortiGuard に戻したい場合はset type fortiguardと設定します。

config system ntp
    set type fortiguard
end

NTP サーバを FortiGuard に戻した後のコンフィグは以下のように NTP 同期有効のコンフィグのみの表示となります。

FortiGate-60F # show system ntp
config system ntp
    set ntpsync enable
end

GUI でのカスタム NTP サーバ設定

CLI でカスタム NTP サーバを設定すると、GUI でもカスタム NTP サーバを設定できるようになります。

ただし、GUI では NTP サーバを一つまでしか設定できません。二つ以上の NTP サーバを設定するためには CLI で設定する必要があります。

NTP 同期状態の確認

NTP 同期状態を確認するためにはdiagnose sys ntp statusコマンドを実行します。

FortiGate-60F # diagnose sys ntp status
synchronized: yes, ntpsync: enabled, server-mode: disabled

ipv4 server(133.243.238.163) 133.243.238.163 -- reachable(0xff) S:1 T:699
        server-version=4, stratum=1
        reference time is e9a8f069.0 -- UTC Sat Mar 23 06:08:41 2024
        clock offset is -0.007221 sec, root delay is 0.000000 sec
        root dispersion is 0.000000 sec, peer dispersion is 180 msec

ipv4 server(133.243.238.244) 133.243.238.244 -- reachable(0xff) S:1 T:699 selected
        server-version=4, stratum=1
        reference time is e9a8f069.0 -- UTC Sat Mar 23 06:08:41 2024
        clock offset is -0.009640 sec, root delay is 0.000000 sec
        root dispersion is 0.000000 sec, peer dispersion is 95 msec

NTP 同期が成功していれば上の出力例のようにsynchronized: yes(2行目)やreachable(4,10行目)と表示されます。同期できていない場合は以下のように表示されます。

synchronized: no, ntpsync: enabled, server-mode: enabled

ipv4 server(219.188.200.128) 219.188.200.128 -- unreachable(0x0) S:7 T:676
         no data
ipv4 server(202.234.233.106) 202.234.233.106 -- unreachable(0x0) S:7 T:676
         no data

また、execute timeで最後に NTP 同期した時刻を確認できます。

FortiGate-60F # execute time
current time is: 15:12:26
last ntp sync:Sat Mar 23 15:08:41 2024

HA 構成時のセカンダリ機の NTP 状態

HA 構成時、セカンダリ機は NTP サーバと同期を行わず、プライマリ機の時刻と同期されます。

このため HA 構成時のセカンダリ機の NTP 同期状態は以下のようにsynchronized: no,表示されます。

FortiGate-60F-02 # diagnose sys ntp status
HA primary: no, HA primary ip: 169.254.0.1, management_vfid: 0 ha_direct=1, ha_mgmt_vfid=1
synchronized: no, ntpsync: enabled, server-mode: disabled

ipv4 server(ntp2.fortiguard.com) 208.91.112.62 -- reachable(0xff) S:0 T:0 selected
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cb996a.9c316224 -- UTC Thu Apr 18 13:06:50 2024
        clock offset is -0.004346 sec, root delay is 0.113922 sec
        root dispersion is 0.043945 sec, peer dispersion is 410 msec

ipv4 server(ntp2.fortiguard.com) 208.91.112.60 -- reachable(0xff) S:0 T:0
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cb963a.a075bc06 -- UTC Thu Apr 18 12:53:14 2024
        clock offset is 0.001552 sec, root delay is 0.114182 sec
        root dispersion is 0.054245 sec, peer dispersion is 472 msec

ipv4 server(ntp1.fortiguard.com) 208.91.112.61 -- reachable(0xff) S:0 T:0
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cb9818.26c54cb7 -- UTC Thu Apr 18 13:01:12 2024
        clock offset is -0.000261 sec, root delay is 0.113907 sec
        root dispersion is 0.048325 sec, peer dispersion is 149 msec

この表示は仕様上予期される結果なので正常となります。

なおプライマリ機では NTP 同期できていれば以下のように表示されます。

FortiGate-60F-01 # diagnose sys ntp status
HA primary: yes, HA primary ip: 169.254.0.1, management_vfid: 0 ha_direct=1, ha_mgmt_vfid=1
synchronized: yes, ntpsync: enabled, server-mode: disabled

ipv4 server(ntp2.fortiguard.com) 208.91.112.62 -- reachable(0xfe) S:2 T:313
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cb9e37.cba89056 -- UTC Thu Apr 18 13:27:19 2024
        clock offset is -0.001145 sec, root delay is 0.114182 sec
        root dispersion is 0.036926 sec, peer dispersion is 559 msec

ipv4 server(ntp2.fortiguard.com) 208.91.112.60 -- reachable(0xff) S:3 T:303 selected
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cb9e77.363eb13f -- UTC Thu Apr 18 13:28:23 2024
        clock offset is -0.005514 sec, root delay is 0.114441 sec
        root dispersion is 0.048843 sec, peer dispersion is 684 msec

ipv4 server(ntp1.fortiguard.com) 208.91.112.61 -- reachable(0xff) S:3 T:303
        server-version=4, stratum=2
        reference time is e9cba074.a3f62cba -- UTC Thu Apr 18 13:36:52 2024
        clock offset is -0.001791 sec, root delay is 0.113983 sec
        root dispersion is 0.042374 sec, peer dispersion is 131 msec

FortiGate を NTP サーバとして動作させる設定

FortiGate を NTP サーバとして動作させることができます。インターフェース単位で NTP サーバ機能の有効化ができます。

GUI で NTP サーバ機能を有効化する方法

STEP
システム設定画面の表示

GUI にログインし左側のメニューから「システム > 設定」をクリックします。

STEP
NTPサーバ機能の有効化

システム設定画面の「システム時間」欄にある「デバイスをローカルNTPサーバとして設定」のトグルスイッチ①を有効化します。すると「リッスンするインターフェース」欄が表示されるため、②[+]の箇所をクリックします。

STEP
リッスンするインターフェースの選択

画面右側にインターフェース選択画面が表示されます。

  • NTP サーバ機能を有効化したいインターフェースをクリックします
  • リッスンするインターフェース」欄に指定したインターフェースが表示されたことを確認します
  • クローズ」をクリックして右側の「エントリを選択」画面を閉じます
  • 適用」をクリックし設定変更を確定します

以上で NTP サーバ機能の有効化は完了です。

CLI で NTP サーバ機能を有効化する方法

NTP 設定に該当するコンフィグ項目はconfig system ntpです。

NTP サーバ機能の有効無効を設定する項目はset server-modeです。有効化する場合はこの値をenableにします。

config system ntp
    set server-mode enable
end

さらに、リッスンするインターフェースはset interfaceで設定します。

config system ntp
    set interface internal1
end

複数のインターフェースでリッスンさせる場合はスペース区切りで値を指定します。

config system ntp
    set interface internal1 internal2
end

以上です。

参考資料

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