本記事について
本記事では、Fortinet 社のファイアウォール製品である FortiGate に関して、BGP ネイバーにデフォルトルートを広報するための設定方法について説明します。
動作確認環境
本記事の内容は以下の機器にて動作確認を行った結果に基づいて作成されています。
- FortiGate-60F
- バージョン 7.4.3
BGP ネイバーにデフォルトルートを広報する設定
FortiGate の BGP ネイバー設定のデフォルトではデフォルトルートをネイバーに広報しません。
FortiGate をネクストホップとするデフォルトルートをネイバーに広報するためには、BGP ネイバー設定の中で「デフォルトオリジネート」を有効化する必要があります。
GUI での設定方法
GUI の「ネットワーク > BGP」画面にてネイバー欄で対象ネイバーをクリックして選択し「編集」をクリックします。
ネイバー設定画面の一番下にある「機能: デフォルトオリジネート」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
BGP 画面で「適用」をクリックします。
以上でデフォルトルートの広報設定は完了です。
CLI での設定方法
CLI でデフォルトオリジネートを有効化するためにはconfig router bgp
のネイバーの設定内でcapability-default-originate
を有効化します。コマンドは以下の通りです。
config router bgp
config neighbor
edit "ネイバーIP"
set capability-default-originate enable
next
end
end
備考
デフォルトオリジネートを有効化すると、FortiGate がデフォルトルートを持っていなくてもネイバーには FortiGate をネクストホップとするデフォルトルートが広報されます。
参考資料
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