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Citrix NetScaler (Citrix ADC) の工場出荷時への初期化方法

目次

本記事について

本記事では、Citrix 社の ADC 製品である NetScaler (旧称 Citrix ADC) にて、工場出荷時に初期化する方法を説明します。

動作確認環境

本記事の内容は以下の機器にて動作確認を行った結果に基づいて作成されています。

  • NetScaler VPX
    • バージョン NS14.1 Build 21.57.nc

NetScaler 初期化方法

NetScaler の工場出荷時への初期化は CLI から以下の手順で行います。

STEP
初期化コマンドの実行

NetScaler の CLI にログイン後、以下の初期化コマンドを実行します。

初期化コマンド
  • > clear config full

コマンド実行後、以下のように確認メッセージが表示されるため「y」を入力し Enter を押下します。

> clear config full
Are you sure you want to clear the configuration(Y/N)? [N]:y
 Done
>

まれに上記初期化コマンド実行後にエラーとなり初期化ができない場合があります。この場合、OS のバージョンアップを行うことで初期化ができるようになったケースがありました。

STEP
各種ファイルの削除

設定ファイル、ログファイル、バックアップファイル、アップグレードで使用した OS ファイルなど、上記初期化コマンドでは削除されないファイルがあるため、それらのファイルを手動で削除します。

CLI でshellコマンドを実行し、シェルモードに移行します。

> shell
root@NetScalerVPX#

削除対象のファイル、フォルダは以下の通りです。

削除対象ファイル
  • /nsconfig/rc.*
  • /nsconfig/ns.conf*
  • /nsconfig/ZebOS.conf*
  • /nsconfig/ntp.conf
  • 以下は指定フォルダ配下のフォルダを含めて全てのファイル・フォルダを削除
    • /nsconfig/ssl/*
    • /var/nslog/*
    • /var/crash/*
    • /var/nstrace/*
    • /var/log/*
    • /var/ns_sys_backup/*
    • /var/nsinstall/*

上記ファイルをrmコマンドで削除していきます。

削除対象がファイルのみの以下は単純にrmコマンドで削除します。

root@NetScalerVPX# rm /nsconfig/rc.*
root@NetScalerVPX# rm /nsconfig/ns.conf*
root@NetScalerVPX# rm /nsconfig/ZebOS.conf*
root@NetScalerVPX# rm /nsconfig/ntp.conf

フォルダを含む対象の場合は-rオプションを付けて削除します。

root@NetScalerVPX# rm -r /nsconfig/ssl/*
root@NetScalerVPX# rm -r /var/nslog/*
root@NetScalerVPX# rm -r /var/crash/*
root@NetScalerVPX# rm -r /var/nstrace/*
rm: /var/nstrace/*: No such file or directory
root@NetScalerVPX# rm -r /var/log/*
root@NetScalerVPX# rm -r /var/ns_sys_backup/*
root@NetScalerVPX# rm -r /var/nsinstall/*
rm: /var/nsinstall/*: No such file or directory
root@NetScalerVPX#

指定のフォルダ内にファイルが存在しない場合はファイルやディレクトリが無いとのメッセージが表示されますが気にしなくて大丈夫です。

STEP
再起動の実行

初期化コマンドの実行と各種ファイルの削除ができたらrebootコマンドを実行して NetScaler を再起動します。

root@NetScalerVPX# reboot

rebootはシェルモード、CLI ログイン直後のモードのどちらで実行しても大丈夫です。

再起動後は工場出荷状態で起動し、NetScaler VPX の場合は管理IPアドレスの初期設定ウィザードが表示されます。NetScaler MPX の場合は管理IPアドレスは初期アドレスの 192.168.100.1/16 の状態となります。

以上で NetScaler の初期化は完了です。

備考

  • 本記事で紹介したclear config fullコマンドに似たコマンドでclear ns config fullというコマンドがありますが、clear ns config fullコマンドの場合管理IPアドレス(NSIP)とデフォルトゲートウェイは初期化されないため注意してください

参考資料

あわせて読みたい
システムベースのオペレーション | NetScaler 14.1 On a NetScaler applicance, perform the system base operations such as view, save, and clear NetScaler configuration using GUI and CLI interface.
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