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Cisco ルータを中古で購入するなら C891FJ-K9 がおすすめ
最初に結論を言いますが、自宅でネットワーク技術を学ぶために中古の Cisco ルータで実機検証を行いたい場合、C891FJ-K9 を購入することをおすすめします。現状これ一択と言っても良いです。
以下は Cisco 公式の C890 シリーズのデータシートです。
おすすめする理由を以下で説明します。
C891FJ-K9 がおすすめの理由
筆者が実際に検証で使用していて有用性確認済み
まず筆者は C891FJ-K9 の中古品をこれまで 5 台ほど購入し、自宅での検証に利用してきました。様々な技術の検証に利用でき、特に何か問題があったこともなく、有用な機器であることを確認しています。この点からおすすめできます。
中古品を見つけやすく比較的安価
C891FJ-K9 はポピュラーな機種であり世の中に多く出回っているため、Amazon、ヤフオク等のフリマサイト、NW工房等のネットワーク機器専門ショップで見つけやすいです。また価格についても、機器状態にもよりますが多くが 1 万円以内で購入できます。
主要なルータ機能を使用できる
C891FJ-K9 では以下のような主要なルータ機能を使用できます。
- ルーティング機能
- スタティックルート
- OSPF
- EIGRP
- BGP
- NAT/NAPT
- IPsec VPN
- PPPoE クライアント/サーバ
- VRF-Lite
- ACL
ネットワーク技術を検証するためには十分な機能を使用できるといえます。
ただし、以下の様な機能は使用できないため注意してください。
- リンクアグリゲーション(静的、LACP)
1G 対応のスイッチポートが 8 ポートあり L3SW として使用できる
C891FJ-K9 には 1G と 100M のルーテッドポートが各 1 ポートあるほかに、1G 対応のスイッチポートが 8 ポートあります。このため、L3SW としての利用も可能です。もちろん SVI (VLAN インターフェース) を作成して VLAN 間ルーティングを行うことが可能です。
まだ現役で使用されている比較的新しい機種である
C891FJ-K9 は2023年11月で販売終了となったものの、商用ネットワークでまだ使用されている比較的新しい機種です。つまり現在実際に使用されている機種での検証ができるといえます。
古い機種を使用する場合、現在使用されているネットワーク機器とは仕様が異なる可能性があり、意味のある検証ができないリスクがありますが、C891FJ-K9 では十分意味のある検証ができるでしょう。
小型・ファンレスで場所を取らず静音
C891FJ-K9 のサイズは以下の通りで(データシートより)、ルータとしては比較的小型でそれほど場所を取りません。
- 高さ X 幅 X 奥行き = 4.62 X 32.28 X 24.84 cm
またファンレスで静音のため、集合住宅でも安心して稼働させることができます。
Cisco ルータ中古品のその他の選択肢
C891FJ-K9 以外で中古品が販売されているのを見かけた機種を紹介します。
Cisco 1812J
Cisco 1812J は2011年4月に販売終了した C891FJ-K9 の2世代前の機種です。比較的中古品が普及しており入手しやすく比較的安価です。とても古い機種なので最新機種とは仕様が異なる部分が多くある可能性があります。ネットワーク技術の基礎的な部分のみの検証ができれば良いという人には良いかもしれませんが、あまりおすすめはしません。
Cisco 1921/K9
2018年9月に販売終了した機種です。サイズ感は C891FJ-K9 と同じくらいですが、ポートが 1G ルーテッドポート 2 ポートのみのため使い勝手はあまり良くないかもしれません。
Cisco 2901/K9
2017年12月に販売終了した機種です。サイズは 44.5 x 438.2 x 439.4 mm です。ポートは 1G ルーテッドポート 2 ポートです。これはサイズが大きい割に機能的なメリットもなく、不要になったときに処分に困ると思うのでおすすめできません。
Cisco ISR C1111
C891FJ-K の後継に位置付けられている現在販売中の機種です。ネットワーク構築案件で新規導入に使用されている現役機種ですが、中古品が既に出始めていました。小型でスイッチポートも搭載しているため、使い勝手は良いと思います。最新の機種で検証したいという人は選んでも良いかと思います。ただ価格は高めです。また IPsec VPN 等の一部機能はオプションライセンスが無いと使用できませんが、中古品ではオプションライセンスは無いと考えたほうが良いので、使用できる機能を良く確認する必要があります。
中古品購入時の注意点
電源アダプタ・ケーブル等の付属品を確認する
ネットワーク機器は機器本体だけがあっても使用できません。電源アダプタや電源ケーブルが必要です。悪質な販売者の場合、電源アダプタや電源ケーブルが付属していないことを明記していないパターンがあります。付属品についての説明が明記されているかを良く確認してから購入してください。
機器状態の説明を良く確認する
中古品の機器状態は様々です。新品に近い状態のものから故障しているものまであります。ちゃんとした販売者の場合は機器状態も詳しく説明に記載されているはずなのでその内容を確認してから購入してください。
特に注意しなければいけないのは、ヤフオクなどで良くある【ジャンク品】と表記の有るものです。このパターンは既に故障しているかまたは正常に動作するかの確認が取れていないものである可能性が高いので、購入しないことをお勧めします。
すぐに故障することも覚悟する
あくまで中古品のため、運が悪ければ購入後すぐに故障する可能性があります。これは中古品である以上仕方ないので、もしそうなっても仕方ないと受け入れる覚悟で購入してください。
中古ネットワーク機器を購入できるサイト・ショップ
筆者が中古のネットワーク機器を探す際に良く利用しているサイトを紹介します。
- Amazon
- 誰もが知っているオンライン販売サイト。ネットワーク機器もある程度販売されている
- NW工房
- 秋葉原に実店舗がある中古ネットワーク機器専門店。恐らく中古ネットワーク機器販売業界では最も有名
- ヴィゴネットラボ
- 秋葉原に実店舗がある中古ネットワーク機器専門店。規模はNW工房よりも小さい
- ヤフーオークション
- 多くの中古ネットワーク機器が出品されているオークションサイト。出品者は個人のためあまり信用はできないが、上手くいけば安価に正常な機器を入手できる
NW工房やヴィゴネットラボなどの中古ネットワーク機器専門店で購入するのが最も信用性がありますが、ほしい機種があるとは限らないのが困りものです。
本気で Cisco 機器を極めたい人向け機器販売サイト
ネットワーク機器の販売店は通常個人向けには販売していませんが、日永堂というサイトでは最新機種の新品や Cisco 認定再生品を購入でき、Cisco 公式の保守もつけることができます。大金を出してでも最新機種を使って検証したいという人はここで購入してみるのもアリかもしれません。
筆者も一度ここで購入したことがありますが、良い対応をしてもらいました。
ルータと一緒に購入したい周辺アイテム
ルータを扱うときに必要になる周辺アイテムについて紹介します。
まずは機器の設定を行うためのコンソールケーブルです。コンソールケーブルは、「RJ-45~RS-232C」変換ケーブルと「RS-232C~USB」変換ケーブルの2パーツを使用するバターンと、「RJ-45~USB」に直接変換できるケーブル1本を使うパターンに分かれますが、「RJ-45~USB」に直接変換できるケーブルをおすすめします。このタイプであれば1本だけで済むことと PC へのドライバインストールが不要なことが多く手軽に利用できます。例えば以下のようなコンソールケーブルがあります。
次は LAN ケーブルです。以下のエレコムの LAN ケーブルは CAT6 でやわらかタイプ・細径で扱いやすいためおすすめです。また任意の長さを選択できるため適切な長さのケーブルを使用すればすっきりした検証環境を構築できます。
続いて LAN ケーブルやコンソールケーブルを延長するための中継コネクタです。コンソールケーブルは LAN ケーブルとつなげて長さを延長することができます。ネットワーク機器に遠くからコンソールケーブルで接続したい場合、コンソールケーブルでは長さが不足することがありますが、その場合はこの中継コネクタと LAN ケーブルを組み合わせて使用することでケーブル長を延長できます。
最近のノートPCは LAN ポートが搭載されていないことが多く、有線での LAN 接続ができません。そんな時は USB LAN アダプタを使用することで有線アダプタを追加することができます。以下のバッファローの USB LAN アダプタは 1G 対応で幅広いノート PC で使用できるためおすすめです。
検証をしているとルータ1台では物足りなくなります。L2SW があればできることの幅が広がるため以下の Cisco Catalyst 2960-8TC-L の中古品が L2SW としておすすめです。以下のページはデフォルトで新品になっているため、必ず【中古品】を選んで購入してください。
まとめ
- 中古の Cisco ルータを購入するなら C891FJ-K9 一択!
- 中古品を購入する際は商品の説明をよく読んで悪質な販売者を回避しよう
- 検証で使用する周辺アイテムも準備しよう
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